7月14日(水)
午後、六本木のサントリー美術館で「ざわつく日本美術」を観たよ。今日が初日。
バラバラの絵にされた屏風を元の並びで展示したり、着物の細かい刺繍、絵巻の細部(女性の後ろに破戒僧が隠れている)、やきものの裏、能面の裏、屏風の裏などが観られたりして、展示方法が楽しいよ。(8月29日まで)
「サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術 展示構成」
上のポスターの図は明治8年の「尾上菊五郎」
せっかく写真ふうの絵にしてみたのに、浮世絵に慣れた当時の人たちには大不評だったらしいよ。
舞踏図。元々は屏風だったのにバラバラになった6枚の絵を並べて展示。それぞれが大きいよ。
「赤楽茶碗/熟柿」の裏も見られる。
「邸内遊楽図屏風」の屏風の後ろの模様が鏡で見える。
能面小面の表。
能面小面を裏から見るとこう。デコボコしている。汗で汚れないように漆が塗られているので黒い。
鎌倉時代に作られた手箱。北条政子が愛用したと伝わる。本来は大事なモノを収容するのが目的だけど、この箱が国宝なので、箱そのものが大事になった。
道成寺縁起絵巻。サントリー美術館のデータベースで見られるよ。
「道成寺縁起絵巻 コレクションデータベース サントリー美術館」
着物。宝尽模様腰巻。
刺繍が細かくてびっしり。宝尽文には、宝珠、打出小槌、分銅、丁子(ちょうじ)、隠れ蓑、隠れ笠、宝巻、宝鑰(ほうやく)、宝袋、筒守、方勝、七宝があるそうだ。
袋法師絵巻。女性の相手の僧侶がこっそりと隠れている。
女性の後ろに隠れていて、ちょろっと顔が見える。このあと、この家の隣家の女性とも関係を持つそうで、なかなかの破戒僧っぷりである。
いろいろと楽しい感じの展示構成だったよ。