12月14日(水)
午前、雨がやんだので、東小金井駅へ。この駅は初めて降りた。
東京農工大学科学博物館で
特別展「蚕織錦絵・生糸商標コレクション展」があって、
「浮世絵の展示もあるよ〜」と
美術関係の友人が教えてくれたので、行ってみた。
えらいもので、無料で見られる。
130周年記念展示「蚕織錦絵・生糸商標コレクション展」│東京農工大学科学博物館
駅から歩いて10分くらい。
東京農工大学科学博物館である。
雨上がり。まだ曇って薄暗い灰色の空。
木の葉はなく、地面に濡れ落ち葉。
昨日行った国立西洋美術館「クラーナハ展」もそうだったが、
写真を撮っても、寒いし、暗い。せめて晴れていたら。
2階の特別展では、喜多川歌磨、歌川国芳、歌川広重、
勝川春章&北尾重政による蚕業の浮世絵があった。
蚕業の浮世絵の元ネタは橘守国(たちばなもりくに)の
「絵本直指宝・蚕家織婦之図」らしく、
だいたい、みんな構図が似ていた。
ただ、国芳は女性を子供にして描いていて、
いきいきとして楽しげな雰囲気の絵。
歌麿は女性に力をいれた美人画にしていたり、
それぞれ、絵師の個性が出ていた。
下のように、機織の図で
わざわざオッパイをはだけさせて、乳首をちらりと見せる
喜多川歌磨に好感を抱かずにはいられない。
常設展では、製糸業の過去からのマッシ〜ンが
いっぱい展示されている。昔の家庭用ミシンもある。
豊田佐吉の「無停止杼換式自動織機G型」もあった。
小学生低学年の時、豊田佐吉の偉人伝を読んだ気がする。
見学者がオレ1人だったりして、
自分の足音しか聞こえない展示室である。
やけに薄暗い部屋から出ると、
突然、明るいところにマネキンが座っていて、
ビックリして、「うわああああ!」ってなった。
下の写真で、奥の暗い部屋から手前に出た時に
左側にマネキンがいるようすを想像してほしい。
超怖かったんですけど…。(面白いとも言える)
あと、1階では蚕の病気の説明の展示もあって、
こちらも面白かった。
蚕の大きな模型があって、モスラの幼虫っぽいけど、
蚕の病気の症状を説明する模型で、
つまり、病気の蚕がずらりと並んでいるわけで、
「蚕大行進」といった楽しい雰囲気ではないです。
ただ、全体的にすっごい熱意を感じるよね。
そんなわけで、午後になって、中野に帰る。
バーガーキングで、何年かぶりにワッパーが食べたくなり、
わざわざ阿佐ヶ谷駅で途中下車をして、
バーガーキングで遅い昼ゴハンを食べる。
メニューに「ガーリック・チーズ・ワッパー」というのが
あったので、思わず注文したら、これが美味しかった〜。